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イチローの食事に関するインタビューがおもしろい!

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現在発売中のNumber 1/27号がすこぶるおもしろい。



この号のテーマは「僕はこんなものを食べてきた。ーアスリート最強の食卓ー」というもの。
最近のNumberにしては珍しい切り口なんで、先週号での予告を見て以来とても気になっていました。
キング・カズ長谷川穂積高橋大輔、サッカー日本代表など、数々のトップアスリートたちの食に関するとても濃いインタビュー記事が満載なのですが、なかでもイチローのインタビューが素晴らしかったので紹介したいと思います。

イチローはもうカレーを食べていない

現代人の一般常識といってもいいくらい有名な「イチローは毎日カレーを食べる」という話。これを否定する噂が先日流れましたが、実際にはイチローは今何を食べているのか。


イチローはこう答えます。

今は軸は食パンです。アリゾナで食べた食パンがメチャクチャ美味しくて、それをシアトルまで送ってもらってます。その食パンをトーストして、バターと、最近は蜂蜜を垂らして食べます。(以下略)


どうやら噂は本当で、今は食パンに夢中なようです。


では、イチロー自身はあの「イチローは毎日カレーを食べている」という話をどう思っているのでしょう。

おもしろいのは、人は100かゼロかを望むんだっていうことです。カレーを食べてるって言ったら、365日、食べてると思いたいんでしょうね。
(中略)
つまり100かゼロかの考え方。これは日本独特だと思います。僕は究極の上と下には通じるものがあると思っているんですけど、人は4割を打つか、2割5分か、そういう両極端に興味を示すものです。
(以下略)


むむ、これは深い、深いですぞ。いろんな分野のことにも当てはまりそうですね。
たとえば本の場合、ベストセラーになるのは身近なテーマで極端な意見のものだったりするので、そういう意味ではイチローの言う「究極の上と下」というのは本づくりにも当てはまるかもしれません。

ストレスを溜めない食事

次にカレーの話と同じくらい有名なイチローの野菜嫌い。これはある程度事実みたい。ただ、まったく食べれないというわけではなく、好きな物ばかり食べていると結果として野菜を食べなくなるようです。


イチローの中では、食事の大前提として「自分が美味しいと思ったものを食べる」という考えがあるそうで、それのあらわれとして野菜を食べない、ということらしい。


ただ、そうなると気になるのは栄養面。あれだけのパフォーマンスを維持するために栄養学などを取り入れているのかというと・・・

その世界でがんばって勉強してる人たちにはホント、申し訳ないんですけど、その意識は皆無に近いですね。栄養学の知識もないし、勉強したこともない。サプリメントの摂取も面倒くさいし・・・・・・
(中略)
食べることが好きな人がそこを縛られてしまったら、別のストレスが増えて違う病気になるんじゃないかって思っちゃうんですよ。


なんと! まったく気にしてない!
イチローにとっては、パフォーマンスのために食事を制限してストレスを溜めるよりも、好きな物を食べてストレスを溜めないことの方が大切で、ゆくゆくはそれがハイパフォーマンスにつながるという考え方のようです。

まとめ

頂点に登り詰めるため、長く現役を続けるために食事を徹底的に合理化するトップアスリートがいる一方で、頂点を登り詰めた人の代表のような存在のイチローがそれとは全く逆に、自分の欲望が向くままに食事をしているという事実。


じつはイチローのインタビューの次がカズのインタビューなのですが、そのカズは徹底的に栄養管理をしています。スポーツも違いますし、年齢も違うので一概に比較はできないとは思いますが、トップアスリートがそれぞれ違うことを言っているというのはとても興味深いですね。


やっぱりものごとは1つのモノサシで計ることはできないんですね!