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がむしゃらに働くことは良いことじゃない

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久々にホンダのCM「負けるもんか(プロダクト篇)」を見ました。



Honda CM「負けるもんか(プロダクト)篇」 - YouTube


このCMがテレビで流れはじめた当時、感動的だということでネットでも話題になりましたよね。普段テレビを見ない俺も、ネットがきっかけで知りました。

そのときは「たしかにアツいCMだな」と思ったのですが、突発性難聴で入院した今となっては、抱く感想がだいぶ違います。

以下はこのCMのナレーション書きおこしです。自分でやるのはめんどくさいので、こちらのサイトから引用させていただきました。

頑張っていれば、いつか報われる。
持ち続ければ、夢は叶う。
そんなのは幻想だ。


たいてい、努力は報われない。
たいてい、正義は勝てやしない。
たいてい、夢は叶わない。


そんなこと、現実の世の中ではよくあることだ。


けれど、それがどうした?
スタートはそこからだ。


新しいことをやれば、必ずしくじる。
腹が立つ。
だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。


さぁ、昨日までの自分を超えろ。
昨日までのHondaを超えろ。


ーーデジタルマガジン「ホンダの新しいCM『負けるもんか(プロダクト)篇』が感動するほど素晴らしい」より


冒頭から「腹が立つ。」までは同意、激しく同意します。
でも、それ以降は、否定とまではいきませんが、「なんだかなあ」と思わざるをえません。
というのも、このナレーションの通りに働いた結果が突発性難聴⇒入院のコンボだったんですよね。

俺は過去にブログでも書いているように、仕事で結果が出ていません。まわりは結果を出していて業界でも一目置かれるような人たちばかりなので、なおさら自分の無能ぶりが際立っています。もちろん努力はしているつもりなんだけど、それが結果に表れない。だから、いつの頃からから仕事中つねに焦っているような状態になってしまっていました。

寝る時間を削って仕事。
食事中も仕事。
結果として、そんな働き方をするようになりました。まさにこのCMで言っていることを実践していたわけです。

ところが、こんな働き方をしていてストレスや疲れが溜まらないわけがない。
ある朝起きると耳が聞こえなくなっていて、俺は急遽、入院することになりました。

がむしゃらに働くって何なんですかね?
入院するまではすごくかっこ良くて、美しいものだと思っていました。自己啓発書などには「若いうちはがむしゃらに働け」とよく書いてありますし、自分自身、そういった本に携わることが多いので無条件に信じ込んでいました。

でも、よく考えると、成功者たちのそういったメッセージには、体調や健康のことが一切考慮されていないんですよね。というか、成功者の多くは体力があって、仕事に支障のあるような持病を持っているわけでもない人たちばかりです。
彼らを見習って同じように働くと、俺のように体のどこかに不調をきたします。幸い俺は退院後も普通に働くことができていますが、病気によっては仕事に復帰できなくなってしまうことだってあるはずです。

健康以上に大切な仕事なんてないと思います。
入院するまでは、体に無理をさせてでも仕事をするのが当たり前でした。仕事に楽しさも見出していたので平気だったんです。
でも今はそうは思いません。まず第一に体のことを考えるようになっています。これは結婚をしたことも大きいかもしれません。家族ができて、仕事よりも家庭と自分の体が大事だと思うようになったんです。

もちろん働き方なんて人それぞれだから、どうでもいいと言えばどうでもいいのですが、「がむしゃらに働く=良いこと」みたいな臭いをこのCMから感じ取ったのでこんなことを書いてみました。