人生をコンテンツ化する。

頭の中に浮かんだことを勢いにまかせてすごく適当に書く。

サイエンスカフェで“空気を読む”ということ

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言いたいことを言うその前に・・・


最近足が遠のいてたんだけど、またサイエンスカフェへ通うようになってきました。
そこで、言いたいこと、久しぶりに参加することで見えてきたことを書いておきます。


俺はサイエンスカフェの専門家でもないし、主催しているわけでもありません。科学の楽しさや素晴らしさは多くの人に知ってもらいたいけど、そのために何か活動してるわけでもない。ただのいちサイエンス好きとして聞きに行っている人間です。
だから、これから書くことは本当に上から目線で、人によっては不快に思うかもしれません。理系人間をdisることになるかもしれないけど書いておきます。

雰囲気最悪のサイエンスカフェ


なぜ久しぶりにサイエンスカフェに参加したかというと、テーマがおもしろそうで好奇心がくすぐられたから。でも、内容はイマイチでした。なぜなら、話の半分以上が理解できなかったからです。
これは俺だけじゃなくて、参加者のほとんどがそうだったと思います。なんというか、会場の雰囲気とか参加者の表情なんかを見てるとわかるんですよね。


原因は、参加者のしたアカデミックな質問のせいだと思います。

質問の影響力


サイエンスカフェはよくも悪くも、質問者の言葉1つで雰囲気が変わってしまいます。


まったくトンチンカンな質問やスゲー初歩的な質問をバンバンできる雰囲気もあれば、専門的なことしか聞いちゃいけなくて門外漢はわかってるフリをせざるを得ないような雰囲気が形成されることもあります。


今回俺が参加したサイエンスカフェの雰囲気は明らかに後者で、理解できない内容が講師と質問者の間でかわされ、そのまま話がどんどん進んで行ってしまうという、典型的なパターンでした。


そのきっかけを作り、加速させてしまったのが、アカデミックな質問だったんです。

サイエンスカフェに参加する2種類の人間


サイエンスカフェに来る人は2種類の人間しかいません。


それは、理系的素養のある人とない人です。


サイエンスカフェに来るくらいだから、当然みんなサイエンス好きなんですが、その中には理系的知識を使って仕事をしている人がいます。たとえば、大学で研究をしている人や企業で研究・開発などを行っている人たち。ここではそういう人たちを理系的素養がある人たちと呼びます。

置いてけぼりの雰囲気が行き着く先は


で、問題なのが、この理系的素養のある人たちのする質問が、サイエンスカフェとしては高度すぎる質問だったりすることなんですよね。別に彼らは悪気があってそういう質問をしているわけではないと思います。自分の興味を持ったのがそういう点なのだからしょうがないです。


でも、彼らの使う専門用語や言葉遣いが、会場の大多数を占める理系的素養のない人たちを萎縮させてしまうのも事実なんです。
(会場には講師の関係者がサクラ的に参加していることもあって、彼らが大多数を占める場合もあります・・・)


で、そういった質問で会場の雰囲気を門外漢を閉め出すような方向へもっていってしまうと、最終的に何が起こるかというと、サイエンス好きを幻滅させ、興味を失わせてしまうんですよ。
これってサイエンスカフェの存在意義に反していますし、ゆくゆくは理系的素養のある人たちにとっても不利になるはずです。


つまり、何が言いたいのかというと、理系的素養のある人たちはもう少し空気を読んでください、ってことです。

一方的な要求とはわかっているけど・・・


たとえば、質問するときは専門用語を使わないとか、質問したいときは閉会してから聞くとか、そういった配慮をしてもらいたいってことです。


俺は、講師の人が専門用語を使ってしまうとか、説明が下手だとかは気にしません。
なぜなら、講師の人はその道のプロであって、しゃべりのプロではないからです。聞き手の理解を配慮するのは、司会やファシリテーターがすればいいことだと思います。
だから、司会やファシリテーターは会場の雰囲気に敏感であるべきなんです。

サイエンスカフェをコントロールするのは


ただ、サイエンスカフェに限って言うと、主催者側のコントロールには限度があると思います。


仕事柄、セミナーや講演会の類いにはよく参加するんですが、そういったものとは違って、サイエンスカフェは参加者によって会場の雰囲気が形成されやすい傾向にある気がします。
おそらく、会場が狭い(ことが多い)のと、少人数で行うため、1人の発言が影響を及ぼしやすいんでしょう。


これって逆に言うと、参加者側の意識次第で会場の雰囲気なんてどうとでもなってしまうってことではないでしょうか。
だから、理系的素養のある人たちには、少しだけ、本当にほんの少しだけ、大多数を占める理系的素養のない人たちに配慮して質問をしてほしいんです。
そうすれば、参加してよかったと思えるサイエンスカフェになるはずなんです。

最後に


一方的な要求に終始していて、面と向かって言えないのでブログで書きましたけど、けっこう切実です。
こういったことが、サイエンス好きを増やして行くことにマジでつながっていると思います。


あ、もちろん理系的素養のない人も理解しようとする努力は必要だと思ってますよ!