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塩水でも育つユーカリのはなし

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久しぶりにバイオカフェに行ってきました。

テーマは「アフリカに夢を運ぶハイテク樹木(仮)」。ここでいうハイテク樹木とは、このエントリーのタイトルどおり、遺伝子組み換えによって耐塩性をもたせたユーカリのことです。


1トンの穀物を収穫するのに、どれくらいの水を循環させる必要があるかご存じでしょうか。私も今回はじめて知ったのですが、じつに1000倍の水を必要とするらしい。つまり、1トンの穀物に対し1000トンの水を循環させる必要があるということです。


世界の水資源の97.5%は海水、それに対して生活に利用できる真水はわずか0.007%といわれています。そのため、多くの国や土地で水が不足しています。そういうところで農業をするために灌漑農業をすることになるわけですが、感慨は大量の水を取水しなければなりません。すると何が起きるか。土壌に浸透圧が働き、潮が土壌表面に噴き出してしまうのです。これがいわゆる塩害と呼ばれるもので、当然、塩水では植物は育ちません。つまり、農業をするために灌漑工事を行うことで農業ができなくなってしまうわけです。


人口増加が止まる気配を見せない中で、今後ますます農業をはじめとして淡水の需要は増大すると予想されます。これは同時に、塩害地域の拡大も意味しています。
そこで渡辺先生たちのグループは、塩水でも育つ植物をつくれないかと考え、マングローブからクローニングされたマングリンという耐塩性遺伝子もちいた遺伝子組み換えユーカリの研究をされている、という話でした。


ちなみに、twitterでもつぶやきましたが、日本のコアラ1頭あたり1年間にかかる食費(ユーカリ代)は1500万円だそうです。


と、もっといろんな話を聞いたのですが、メモするのをすっかり忘れていたのでレポートはここまで。