人生をコンテンツ化する。

頭の中に浮かんだことを勢いにまかせてすごく適当に書く。

同業者との飲み会に行くと仕事論の話になってつらい

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忘年会シーズンだ。

出版業界は、会社を飛び越えた横のつながりが強いので、年末年始は他社の人間と飲むことが多い。
編集者は他社の編集者と、営業は他社の営業や書店員と飲み、そうして情報交換や親睦を深め、そこでできたつながりを日常の業務へと活用していく。
だからまあ、仕事ではないけど、出版関係者には大事な活動なのかもしれない。

でも、俺のスケジュール帳には今シーズン、1件も忘年会・新年会の予定が入ってない。空白だらけだ。スッカラカンだ。
もちろん社内の飲み会はある。でも、社外の人と、同業者と、飲む機会はゼロ。

先輩や上司はそういった集まりに参加するので、当然俺一人だけ会社に取り残されるなんてことがよくある。
そのときの感情は羨ましいというか、何というか、いろいろな気持ちが混在してて複雑だ。

ただ、これは今シーズンに限った話ではなくて、編集者になって以来、ほぼ毎年のことなんだ。
最初のころはこの状況に悩んだりもしたけど、別にそういった集まりに参加しなくても本は作れるので、気にしなくなった。売れてないけどね……。

なんで同業者の飲み会に行かないかというと、誘われないから。かといって、幹事をやるほどの甲斐性もない。

端的に言って、コミュ障なんだと思う。

同業者と名刺交換する機会はあるのだけど、そっから仲が深まったりしない。
同僚の話を聞くと、名刺交換するたびに仲良くなって、飲み会が開かれるたびに誘われてるみたいだけど、それ本当に現実の話か?夢じゃねえだろうな?俺はそんな経験一度もないぞ。

とは言っても、一度も参加したことがないわけではなくて、過去に何度か誘われたことがある。
でも、正直、楽しくなかったんだよね。あれだけ誘われないことに悩んでて、必死になって参加したのに。

あと、同業者の飲み会は憂鬱なので無意識というか、半自覚的に避けてるというのもあると思う。

この業界は総じてコミュ力の高い人が多い。世間もそんなイメージを抱いていると思うけど、だいたい合ってる。
とくに飲み会に来るようなやつは、俺からするとコミュ力のお化けみたいなのばっかりだ。もしかしたら勝手な思い込みなのかもしれないけど。
小学校から大学まで常にスクールカーストの最上位にいたような人たちばかりで、ずーっと非モテ・コミュ障クラスタだった自分からすると、眩しいような憎くたらしいような…。

あと、これが本題なんだけど、編集者同士の飲み会って必ず仕事論やベストセラー論になるんだよね。あの本はこうやって作ったとか、これから出すこういう本はこうやって売ろうと思ってるとか。
まだヒットを出せていない俺からすると、そういったときにどう振る舞えばいいのかわからなくて困る。
もちろんヒットの秘訣を聞けて嬉しくはあるんだけど、意見を求められたりされても困るし、したり顔で語ることなんてもちろんできないし。あと、自分のダメな部分や努力不足な点を再認識させられて、自己嫌悪がすごくなる。
1冊でもベストセラーを作ったら、どうでもよくなることなんだろうけど、気にせずにはいられない。

とまあ、この時期は飲み会で憂鬱だ。仕事に関係のない飲み会や編集者のいない飲み会だと気にならないんだけど、とにかく自分のコンプレックスを刺激される。

ただそれだけの話。