カルト宗教とスピリチュアル
ネタ不足に困ったり、書くのがめんどくさくなったときにできることといえば、ブログのデザインを変えたり、プロフィールを書き換えたりすることぐらい。というわけで、前回書いた「自分が編集者に向いていない理由」についての詳細を華麗に放置しつつ、ブログのデザインを変えてみました。
そしたら、昨日読み終えたこの本『「カルト宗教」取材したらこうだった』について話したくなったので、今回は久しぶりに本について書こうと思います。
ただ、先に断っておきますが、いつものようにまとまりのない文章になってます。
- 作者: 藤倉善郎
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2013/08/02
- メディア: 文庫
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著者は大学在学中に自己啓発セミナーの取材を始め、現在はカルト宗教をメインに追っかけているフリーのジャーナリスト。ネット上では「やや日刊カルト新聞」の中の人と言った方が有名かもしれない。
その著者が自分がどういう経緯でカルト宗教を取材するようになったのか、これまでどんなカルト宗教を取材してきたのか、そしてカルト宗教とどのような攻防を繰り広げてきたのかをまとめた1冊です。
読んで思ったのは、スピリチュアル系書籍の著者・ファンとカルト宗教の教祖・信者は似ているなということ。うまくいえないんですが、どちらも自分たちだけの「世界を構築するルール」みたいなものを作って信じているところが同じかなと。違いはそれを布教、あるいは勧誘しようとしているかしていないかくらいだと思います。
しかし、カルトと呼ばれる団体は、しばしば人々の笑いを誘う。カルト被害者ですら、カルトの実態を語るとき、ときおり笑い話が交じる。私自身、取材しながら笑ってしまったことも幾度となくある。
p.36
突拍子もない主義主張をしているという意味では、カルト宗教もスピリチュアルも同じでしょう。
治療と称して信者をミイラ化させたライフスペースや共産主義者からのスカラー波から身を守るために白装束をまとったパナウェーブ研究所と、水にありがとうと言うと綺麗な氷結晶ができると主張する水伝や波動などのスピリチュアル。大差ないように見えるし、どちらも思わず笑ってしまいます。
カルトとスピリチュアルの境界はあいまいかつ密接です。今、書店に並んでいるようなスピリチュアル本の著者がいずれカルト宗教の教祖化していくことは十分ありえるように思いました。
俺が勤める会社はスピリチュアル系の本も出しているので、自然とそっち系の人とも出会うことが普通の人より多く、すっかり当たり前になってしまっていたのですが、これを機会にもう少し彼らを客観的に見てみます。