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売れる電子書籍づくりーー『Gene Mapper』の場合

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『Gene Mapper』という本があります。電子書籍好きなら知っていて当然の本なのかもしれないけれど、この本は企画から執筆、専用サイトの構築・運営をすべて行っている、つまりセルフパブリッシングによるもので、しかも一時的にではあるが紙の本も含めてアマゾンの「文学・評論』ジャンルで1位をとったほど売れている電子書籍です。

話題になったので、ちょっと前ですが著者インタビューがいくつか公開されました。
で、それらの中で売れる電子書籍のヒントになりそうなことを著者が言っているんです。


日本人初? 「コボ」「キンドル」でデビューした新人作家が1位を獲得するまで - 林 智彦 - 本のニュース | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

工夫の一つは、リズム。端末の1画面内に収まる分量に「ページをめくらせる要素」を入れ込む。具体的には、「次に何がおこるんだろう」と思わせる内容や描写を、短い単位で書き込んでいく。


電子書籍が切り開く個人出版の新たな地平~『Gene Mapper』作者・藤井太洋氏インタビュー~ (1/3)(BLOGOS編集部) - BLOGOS(ブロゴス)

藤井:例えば、『Gene Mapper』を紙に印刷して読むと、過呼吸気味になるというか、結構“息切れ”するんですよ。段落が短いですし、会話は短くぶつぶつに切ってあります。長い台詞はおそらく一切ないでしょう。電子書籍で読まれることを想定して、あえてそうしている部分もあります。


Kindle paperwhiteを買ってみて思ったのは、電子書籍のページめくりの遅さですね。他のデバイスは知らないんですが、すくなくともKindle paperwhiteはページをめくるときにもたつくので、とてもストレスが溜まります。
次のページをめくるために画面をタップしても、表示されるまでに数秒かかることがザラで、その度に思考が中断されるんですよね。紙の本の場合、気がついたら朝だったというくらい読みふけることがあると思うけど、おそらく今の電子書籍ではそういう体験はできないんじゃないかな。

それで、これらのストレスを減らす方法として現状でベストなのが、藤井氏がインタビューで語っているような工夫なんだと思います。