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家計の管理と家族観

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Accounting
Accounting / 401(K) 2012

生活費のやりくりで家族観が変わっていく話。

共働きの我が家で今一番の悩みは、生活費の管理方法です。
これまでは各自で好きなようにお金を使い、取っておいたレシートやメモを元にこれは生活費そっちは趣味費…といったように定期的に清算する方法を採用していました。

でもこれって、すごく面倒なんです。レシートを保管しておくのも、何日も前のレシートに記載されてるお金の使い道を何費に振り分けるのか考えるのも、奥さんとの差額分を計算するのも、とにかくめんどくさいし、そもそもそんな時間もない。

そこで、新たに銀行口座を1つ作ったんです。そしてそこへ、それぞれの銀行口座から生活費として同額振り込む方法に変えました。

たとえば食費や日用品のためにお金が必要になったら、その口座からお金を下ろし、各自の財布とは別の、生活費用財布に入れて、そこから支払うようにしています。
新しく作った口座内のお金しか生活費に充てないとしたことで、いちいち清算する必要がなくなってかなりラクになりました(ただし、生活費の内訳を知るためには清算をする必要がありますが)。

生活費を振り込んだ後に各自の手元に残ったお金は、自由に使っていいお金です。つまり、それぞれが稼いできたお金は生活費さえ振り込めば、あとは自由に使っていいという考えです。

お互い自分が稼いだお金は自分に使う権利があるし、稼ぐ額も違うから、というのがその理由です。逆に言うと、たくさん使いたいのであれば自分で稼げということ。
夫婦というよりも同棲カップル的な考え方だと思いますが、この方法のほうがかなり自由にお金を使えます。

でも問題はあって、「家族として」将来に備えた貯蓄ができません。
各自で貯金はしてるけど、結局それも自分の好きに使えるお金の延長にあるので、それを家族のために使うのは不公平感が少なからずあります。言うなれば、ヘソクリを勝手に使われてしまう感じでしょうか。

もちろん、こうした問題があるし、苦心の末にその場しのぎ的に考えた方法なので、上記の生活費管理方法よりいい方法があれば、そちらに移行するつもりです。

それで、ここからが本題です。何も我が家の生活費について書きたかったわけじゃありません。何が言いたいのかというと、家族観ていうのはこうやって変わっていくのかなと思ったんです。

つまり、一昔前までは「男は働き、女は家を守る」というライフスタイルというか家族観がスタンダードでした。
この形態だと、お金の稼ぎ手は1人なので、俺らのように口座を改めて作る必要はないから、生活費の管理は楽だと思います。どちらがサイフの紐を握るのかは家庭によりけりでしょうが、多くの人は小遣い制だったんじゃないかな。
だから、これまでは生活費の管理方法に悩むことなんてなかった。まあ、推測だけど。

ところが、それが共働き、しかもお互い同じくらいの稼ぎがあるとなると、その方法では公平でなくなります。そして我が家はその不公平感をなくすために、今のような管理方法にしました。

するとですね、結婚と同棲がお金の管理上では区別がつかなくなるんです。現に、ぶっちゃけ俺は未だに同棲気分が抜けません。

で、思ったんですが、これって結婚することの責任感(家族を持つことの覚悟?)が感じにくくなることにつながるんじゃないでしょうか? つまり、いつまでたっても同棲気分が抜けないんです。
そもそも「結婚した」「家族を持った」と実感するのって、お金の使い方が変わったときだと思うんです。今まで好きなだけ趣味に使えていたお金が、結婚したことで貯蓄に回さなくちゃいけなくなったとか、そんなとき。だから、同棲してるのと同じような家計管理をしているかぎり、結婚したことの責任感というのは醸成されにくい気がします。

時代とともに家族観が変わるのは当たり前でしょう。それは頭ではなんとなくわかってました。でも、具体的に個人レベルで家族観がどう変わっていくのかにまでは想像をめぐらせていませんでした。それが、今回ここに書いたことを通して、わかった気がします。
1つの例が、家計管理なんです。働き方が変化すると家計の管理方法が変わり、家計の管理方法が変わると家族観が変化していく。

これからますます女性が社会に出るようになり、収入に男女差がなくなってくると、ますます我が家のような家庭が増えてきます。そうなったとき、今までの「家族ゆえの連帯感」が薄れ、より夫婦と同棲カップルとの境があいまいになってくる。入籍しているかどうかの法律上の違いはあっても、第三者が見たときに両者の違いはわからない。
将来、「家族」という言葉のもつイメージは私たちが抱くイメージとは異なったものになるのかもしれません。