「おもしろさ」のゲシュタルト崩壊
原稿読んでると、本当にこれ面白いのか?ってなってくるときがあります。
著者からの第一稿をもらった瞬間は「おもしろい!」「これは売れる!」とかいつも思うんですけど、第ニ稿、第三稿と回を重ねるたびに、そして矛盾点などを修正をするために自分で手を入れるたび、どんどんおもしろさに対する自信が揺らいでいくんですよね。そして最終的には「うわあ、面白くないよ、この原稿。でも刊行決まっちゃってるし、どうすんだこれ・・・」といった心境になります、ええ。
項目の入れ替えや言葉を補ったり、いわゆる編集という作業をいろいろするわけですが、それが本当に原稿をよりおもしろくしている作業にっなっているのか、正直いつも不安ですね。
最近では著者の書いた原稿になるべく手を入れない方かいいのではないかという気がしているのですが、もしかしてそれはリライトの手間を減らしたいだけの逃げ口実なのではと悩んだりもしています。
そういうわけで、おれのリライトは常にコンテンツに対する疑心暗鬼、本当に面白いのか?という疑問と向き合う場だったりします。
それでたぶんこういうことを考えてしまうのは、自分の感性や自分がおもしろいと思うことに対する自信がないというのが原因にあると思うんですよね。俺は昔からマイノリティというか、ひねくれ者というか、とにかく人と違うことや反対のことが好きになるタイプでして、いまだにそれをひきづっています。それで、そういうところがわかっているだけに自分の好みだけで本を作っていると相当マイナーなテーマ、マニアックな面白さを追求する方向に行ってしまうと自覚していて、だから編集者になってからおもしろさのメインストリームから外れている自分の感性を疑わざるを得ないんです。
ああ、もうなんかムチャクチャな文章になってますね。
とにかく「面白い」「面白さ」とかって何なのかが最近すごく気になっています。
このあたりのことについて教えてくれる方がいれば教えていただきたいくらいです。
それにしても、他の編集者さんが「おもしろい・おもしろくない」をどう判断しているのか気になりますね。
だれか教えてくれたら嬉しいです。