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覚えておきたいベストセラーのタイトル14パターン

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タイトルは大事!

本作りで大事なのはタイトルと装丁。
この2つで売れ行きの7割が決まると言われるほどで、
ベストセラーを狙うには欠かすことのできない要素です。


それだけに、タイトルに関しては一家言持った編集者も多く、
付け方は人によってそれぞれだと思います。


私が担当する本はタイトルで難航することが多く、
そういったところが中々ベストセラーを作れない原因の1つなのかなと思っています。*1


それにしても、タイトルを考えるのは大変ですねー。
人によってはタイトル考えているときが一番楽しいという人もいますが、
私にとっては毎回胃の痛い思いをしているので、楽しいなんて思えません。*2


まあ、悩んでいてもしかたがないので、
これまでのベストセラーにはどんなタイトルがあるのか気になったので調べてみました。
すると、タイトルがいくつかのタイプに分類できたのでここで紹介しようと思います。

1.メリット系

読むことで何が得られるかを読者に伝えるタイプのタイトル。
・会話がとぎれない!話し方66のルール
・子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方、叱り方
・世界一わかりやすい「速読」の教科書
・脳を活かす勉強法
・細野真宏の世界一わかりやすい株の本
川島隆太教授の脳を鍛える大人の計算ドリル
・自分のまわりにいいことがいっぱい起こる本
・お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方

2.時間・数量制限系、単純化系

メリット系の一種。
お手軽感、即効感を出すために数字を使ったり、
たった1つの方法ですべてがうまくいくといったようなニュアンスを伝えるもの。
・「1日30分」を続けなさい! 人生勝利の勉強法55
・本当に頭がよくなる1分間勉強法
・たった1分で人生が変わる片づけの習慣
・きっぱり! たった5分間で自分を変える方法
・「脳にいいこと」だけをやりなさい
・情報は1冊のノートにまとめなさい
・体温を上げると健康になる
・「体を温める」と病気は必ず治る

3.逆常識系

常識の真逆を主張することでインパクトを与えるタイトル。
新書に多い気がします。
・葬式は、要らない
・しがみつかない生き方(勝間ブームへのアンチテーゼ待望論)
・お金は銀行に預けるな
・食い逃げされてもバイトは雇うな

4.意外系

「逆常識系」の派生形。
身近にあるけど意外と知らなかった(思いつきもしなかった)けれど、
いざ考えてみるとわからない。
あるいは、そもそもそんなこと知らなかったと思うものが多い。
・なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?
・スタバではグランデを買え
・さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

5.あるある系

思い当たる節があるタイトル。
「逆常識系」とは反しますが、身近なことも付け方によってはタイトルになるということでしょう。
ただし、今まで題材として使われていなかったものでなければインパクトを与えられないと思います。
・上司は思いつきでものを言う
・不機嫌な職場

6.対比系

あう物事とそれの対極に位置する物事を前後に配置するタイプ。
当然、本の内容は前者と後者を対比させながら話を展開していくものが多い。
・頭がいい人、悪い人の話し方
・嘘つき男と泣き虫女
・金持ち父さん貧乏父さん
・話を聞かない男、地図が読めない女
・仕事ができる人、できない人

7.願望系

多くの人が望んでいることを表すタイトル。
たとえば、誰も病気にはなりたくないし、いい人生を送りたいと思っています。
そういったツボを刺激するようなタイプのタイトル。
・病気にならない生き方
・生き方上手

8.緊急性・危険性・重要性系

危機感や重要感をあおることで、自分にも関係しているのではないかと思わせるタイトル。
・脳に悪い7つの習慣
・女性は「話し方」で9割変わる
・人は見た目が9割
・学力は家庭で伸びる

9.脅迫系

上記「緊急性・危険性・重要性系」の派生形。
読まないとダメという意識を読者に持たせるタイトル。
知らないと恥をかく世界の大問題、
常識として知っておきたい日本語

10.暴露系

物事の裏側や知りたくても知ることができないことなどを表すタイトル。
過激な言葉を使うことも多い。
・日本経済の真実
・日本を貶めた10人の売国政治家
・できる人の勉強法
・食品の裏側
・なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣

11.ありそうでなかった系

ありそうでなかったことを表すタイトル。
また、この(肩書きの)人の本なら読んでみたいと思わせるものでもあることが多い。
・女医が教える本当に気持ちのいいセックス
・ユダヤ人大富豪の教え

12.キーワード系

今までタイトルには使われてこなかった言葉や新しく使われ始めた言葉、あるいは造語を用いたタイトル。
ただし、一目で意味のわかるキーワードのほうがいいと思われる。
・残念な人の思考法
・平林都の接遇道
・B型自分の説明書
・女性の品格
・おひとりさまの老後
・鈍感力
・下流社会
電車男
・骨盤教室
五体不満足

13.ギャップ系

ギャップのある(言葉の)組み合わせを使ったタイトル。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
・考えない練習
・夢をかなえるゾウ
・ホームレス中学生
・余命一ヶ月の花嫁
・バカの壁
13歳のハローワーク
・「捨てる!」技術

14.ど真ん中系

著者のど真ん中のテーマをストレートに表すタイトル。
ただし、著名人でないと意味がいないと思われる。
・伝える力

まとめ

上記のように、ベストセラーを調べているとタイトルが14のパターンに分類できます。
ただ、正確には複数のタイプにまたがっているタイトルも多く、分類しづらいタイトルもあります。
また、著者名で売れたものやブームにうまくのれたおかげでベストセラー化した本もあり、
上記の14タイプのどれかに当てはまれば必ず売れるというわけではないようです。


今後は自分の本作りでもこれらを念頭において
タイトルを決めたいと思います。

参考書籍

「バカ売れ」タイトルが面白いほど書ける本

「バカ売れ」タイトルが面白いほど書ける本

追記

下記のタイトルが分類できなかったのですが、
どなたか分類できる人がいれば、何系なのか教えていただけると助かります。


・読めそうで読めない間違いやすい漢字
・いつまでもデブと思うなよ
・えんぴつで奥の細道
・声に出して読みたい日本語
・世界がもし100人の村だったら

*1:もちろん他にも原因はたくさんあると思いますが

*2:一番楽しいのは見出しを考えているときです